IATA(国際航空運送協会)は1月10日、2016年11月の世界の航空貨物はFTK(有償トンキロ)ベースで国際貨物が前年同月比6.8%増、ロードファクターは47.2%と発表した。
2016年10月に記録したFTK8.4%増からは伸び率が鈍化しているものの、過去10年間の平均である2.6%増と比べると高い成長を維持している。
この好調は主に電子部品などの荷動きが活発であることによるもので、韓進海運の破綻に伴う海上貨物の航空輸送へのシフトも影響していると、IATAでは分析している。
IATAのAlexandre de Juniac・事務総長兼CEOは「世界貿易をとりまく環境は依然として厳しいが、国際航空貨物の輸送需要は高原状態にあり、2017年も引き続き電子部品などの品目の動きは期待できるだろう」と述べている。
2016年11月のFTKとAFTK(有効トンキロ)、FLF(ロードファクター)の伸び率、およびFLFは次のとおり(▲はマイナス)。
FTK AFTK FLF前年比 FLF
アフリカ _____ 10.9% ___ 26.9% ___ ▲3.7% ___ 25.3%
アジア太平洋____ 6.1% ____4.0% ____ 1.1% ___ 56.9%
欧州 ________9.0% ____4.8% ____ 1.9% ___ 48.3%
ラテンアメリカ__ ▲1.3% ___▲1.6% ____ 0.1% ___ 36.9%
中東________ 7.8% ____5.1% ____ 1.2% ___ 47.5%
北米________ 5.6% ____2.6% ____ 1.1% ___ 37.9%
市場総計______ 6.8% ____4.4% ____ 1.1% ___ 47.2%