一般社団法人・航空貨物運送協会(JAFA)と国際航空貨物航空会社委員会(BIAC)は1月12日、都内のホテルでことし第20回となる新年賀詞交歓会(=写真左)を共催、JAFA会員57社156名とBIAC会員26社98名の計254名が出席した。
開会の挨拶で伊藤豊・JAFA会長(日本通運 代表取締役副社長=写真右上)は昨16年について、「株式相場の格言に“申酉騒ぐ”とある通り、申年の2016年、日本は熊本地震など自然災害に見舞われ、また海外でも英国がEU離脱を表明、米国大統領選は予想外な結果となり、韓国では大統領が弾劾されるなど、まさに騒がしい年だった」と振り返った。
その上で2017年を、「続く酉年のことしは、騒がしさにとらわれず、慎重かつ冷静な判断が必要になるだろう。航空貨物業界としては、昨16年末から続く日本発・アジア向け輸出などの堅調が今17年も維持できると見込んでおり、この点から明るい年になると予想している」と展望した。
また、「AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の発展で物流業界にも新時代が到来するなか、航空会社・フォワーダーがさらに協力して、社会貢献を果たしていく」と語った。
乾杯の発声は山村毅・BIAC会長(日本航空 執行役員=写真右下)が行い、「航空産業は“平和産業”ともいわれる。平和の上に成り立つという本来の意味に加えて、航空産業の側から物流で地域の円滑化、経済の活性化を実現することによって、世界平和に貢献していきたい」と挨拶した。
