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中部運輸局:中部から農水産品輸出の実証実験
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中部運輸局:中部から農水産品輸出の実証実験

 国土交通省中部運輸局は、中部国際空港の航空貨物需要拡大に向けた取り組みの一環として、現在は主に海上輸送でアジア方面に輸出されている日本酒や、新たな市場開拓に向けた農産品(サンプル)・水産品等を中部空港搭載の航空輸送にて輸出する実証実験を実施している。中部運輸局が3月1日発表した。

 中部からアジア諸国向けは、31都市向け週253便(貨物便10便を含む)が運航されており、実証実験ではこれらネットワークが活用される。なお、現地に深夜早朝到着する就航便がない、香港/台北/Bangkok/Singapore向け貨物は、全日本空輸(ANA)の沖縄経由貨物便を活用する。

 実証実験は日本酒、地ビール、ワイン、調味料、加工食品、みそ、イチゴ、ミニトマト、養殖ブリなどを、香港/ベトナム向けに計5パターンの輸出を行った。

 実証実験により、日本酒をはじめ中部圏で生産されアジア諸国で需要が見込まれる農林水産品・食品について、知名度の向上と販売促進、輸送の効率化に係る課題を抽出する。課題として生産者と海外事業者(商社、消費者など)間の販路の確保・拡大のほか、中部空港発着定期便の路線数・便数の拡充や、生産地・市場から空港間の輸送手段の確保、輸送コストの低減などが挙げられている。

Last Update : 2017/03/03