IATA(国際航空運送協会)は3月14日、Abu Dhabiで第11回World Cargo Symposiumを開催した。
Alexandre de Juniac事務総長兼CEOは「航空貨物は、昨16年下半期に需要が増加し始め、ことし1月の業績は、前年比7%増となった。顧客の需要は紙ベースのプロセスを電子化するなどの技術革新や、高品質なサービス提供にある」と述べた。
「業界は、10年以上にわたりe-freight(ペーパーレス化)などのデジタルプロセスへの変革を追求してきた。重要な要素はe-AWBの市場導入にある。世界の有効レーンでは普及率が50%近くに達しているが、IATAでは年末までに62%を目標とする」とした。
また「eコマースや医薬品などの温度管理を必要とする高付加価値貨物の輸送には技術革新が必要」と説明。IATAがイニシアチブをとる“Cargo iQ”と“StB Cargo”の取り組みが、サービス品質基準の向上と顧客に付加価値をもたらすデータ革新の支援に役立っているとした。