国土交通省、千葉県、成田国際空港株式会社（NAA）および空港周辺9市町は3月13日、「成田空港に関する4者協議会」を開催、3本目となる滑走路の増設や運用時間拡大など、成田空港のさらなる機能強化について実施することを4者で合意し、確認書を締結した。

　国交省などが提案する第3滑走路の新設や、夜間飛行制限の緩和などを実現するもの。

　B滑走路の南側に、新たに3500mのC滑走路を増設するほか、B滑走路を北側に1000m延伸し、3500mに変更する。C滑走路については、約10年後の完成を目指す。

　夜間早朝の発着時間については、2020年東京オリンピック開催までにA滑走路の発着制限を0:00〜6:00の6時間に緩和する。

　C滑走路完成後は、空港全体の発着時間を現在の1日17時間から19時間半（5:00〜0:30まで）に拡大するほか、騒音対策として滑走路の運用時間を定期的に入れ替えるスライド運用を導入して、航空機が上空を飛ばない時間を滑走路ごとに7時間確保する。22時以降の便数制限については全滑走路で撤廃する。

　発着時間の延長やC滑走路の稼働により、同空港の発着枠は現在の年間30万回から50万回に引き上げられる。