IATA(国際航空運送協会)による危険物申告書(DGD)におけるデジタルソリューション“Dangerous Goods AutoCheck(DG AutoCheck)”が始動した。IATAが3月14日発表した。
DG AutoCheckは、荷主が作成したDGDを光学文字認識(OCR)技術を用いて電子データに変換して読み取るシステムで、IATA Dangerous Goods Regulations(DGR)に含まれるすべての関連した規約に即して整合性をチェックする。
IATAでは「DGRを手動で確認する作業は、複雑で時間がかかる。 自動化されたDG AutoCheckにより、効率的で合理化されたプロセスで運用できるほか、安全面も強化される」としている。
DG AutoCheckの開発は、Air France-KLM Cargoのほか、Swissport/Panalpina/DHL Expressなどを含む、20以上の航空会社/フォワーダー/ハンドリング企業/インテグレーターにより構成されたグループによって支援された。
IATAのNick Careen・Senior Vice President,Airport,Passenger,Cargo and Securityは「世界で航空貨物として取り扱われる危険品は年間125万件を超える。世界の航空貨物量は今後5年間、年平均4.9%の伸びが予測されており、危険品輸送は大幅に増加すると見込まれている。 危険品輸送について、電子化により安全で効率的な業務プロセスを促進していく必要がある。 DG AutoCheckはこの目標を達成するための重要な一歩だ」と述べた。