Airbusは4月10日、格納庫内で使用するドローンベースの整備ツール“Advanced Inspection Drone”のデモンストレーションを行った(写真)。
ドローンはAirbusと子会社のTestiaにより共同開発されたもの。ビジュアルカメラ/障害物検知レーザーセンサー/フライトプランナーソフトウェア/Airbusの機体検査ソフトウェア分析ツールを搭載した自律式ドローンで、航空機の胴体上部を検査するために最適化されている。
ドローンは格納庫内の決められた検査ルートに従い、必要な画像を搭載カメラで記録する。記録された画像はデータベースに転送後に解析される。そのデータと機体のデジタルモックアップを比較し、機体表面の損傷箇所を測定する。ドローンは30分で画像を記録し、検査は3時間で終了する。ドローン利用により、航空機の運航休止時間の削減と検査レポートの品質向上を図る。
Airbusは、EASA(欧州航空安全局)からの承認を取得後、2018年第4四半期に本格導入を開始する見込み。
