欧州船社CMA CGMは4月20日、CEVA Logisticsと株式の約25%を取得することで合意したと発表した。

　CEVAが同日発表したスイス証券取引所のIPO（新規株式公開）を利用して、同社が発行する強制株式転換型社債を3億8000万〜4億5000万スイス・フラン（約420億〜497億円）で取得する。この取引はCEVAのIPOの完了と、規制当局の承認を前提としている。

　CMA CGMではCEVAへの出資に併せて役員2名を派遣する。傘下に子会社CMA CGM LOGを擁しているものの、物流事業が脆弱なCMA CGMグループとして、メガキャリアとして展開するコンテナ船事業と、新たな物流事業の相乗効果により、サービスの強化・差別化を図る。

　CEVAは160ヵ国に5万6000人以上のスタッフを擁し、750ヵ所／計900万m2以上の拠点倉庫により、エンド・ツー・エンドのサプライチェーン・ソリューションを提供している。2017年の売上高は70億ドル。

　同社はコントラクト・ロジスティクス事業では世界5位、フレイト・フォワーディングでは世界10位の規模で、アジア市場に強い。産業では自動車／小売業（eコマースを含む）／航空宇宙／テクノロジー／ヘルスケアなどの分野に強い事業基盤を持っている。