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ANA Cargo:北九州定期貨物便の就航記念式典を開催
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ANA Cargo:北九州定期貨物便の就航記念式典を開催

 ANA Cargoは、6月5日から週5便で運航開始する北九州〜沖縄定期貨物便の就航記念式典を、5月14日に北九州市内で開催した。

 ANAの外山俊明・上席執行役員兼ANA Cargo社長、大人形綱邦・上席執行役員九州支社長のほか、福岡県の小川洋知事、北九州市の北橋健治市長、苅田町の遠田孝一町長らが会見に出席した。

 ANAの外山氏は、同路線開設の理由について、「北九州地域には半導体や自動車産業などの製造業が集積している。九州を基点とする航空貨物需要はとても旺盛で、当社の昨17年度・九州発国際貨物取扱量は前年度比3割増と期待通りの実績を上げた。この力強い実績が北九州就航の決断を後押しした」と述べた。

 ANAでは那覇を基点にアジア6都市(上海/香港/台北/仁川/Bangkok/Singapore)を結んでおり、今回の貨物便の就航により、九州の工業製品や農水産物を那覇経由でアジアに輸出する計画だ。

 さらに同氏は、「現在、九州には定期貨物便が就航していないため、関空や成田まで陸送してから海外へ輸出されている貨物も相当数あるとみている。安定した貨物スペースとリードタイムの短縮という利便性を提供することで、このような貨物の流れを変えていきたい」とアピールした。

 また、成田、羽田、関空からの午前に出発する旅客便のベリーを利用して、欧米地域への輸送も可能としている。

 小川洋・福岡県知事は、「新たな物流ルート創設により、アジア向けの自動車や半導体関連の部品の安定供給に役立つとともに、県産農産物の海外市場における付加価値の向上にもつながる」と期待を示した。

 また、北橋健治・北九州市長も「北九州を軸とした新たな物流が生み出されることで、より広域な地域経済の振興と発展につながる。この貨物便の長期安定運航を目指し、ANAをはじめ関係自治体とも一致団結して、集荷促進の取り組みを進めていく」と語った。

 写真は会見中の外山俊明上席執行役員(左写真)、記念式典での鏡開き(右写真)。

Last Update : 2018/05/16