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Alibaba:傘下菜鳥が香港空港に物流センター建設へ
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Alibaba:傘下菜鳥が香港空港に物流センター建設へ

 中国最大の電子商取引のプラットホームを運営するAlibabaグループは6月6日、同グループの物流子会社である菜鳥網絡(Cainiao Network=菜鳥)が主導するジョイントベンチャー(JV)が約15億米ドル(約120億香港ドル)を投資して、香港国際空港にロジスティクスセンターを建設すると発表した。

 JVは菜鳥のほか、中国国際航空の親会社である中国航空集団、中国宅配大手の圓通速逓(YTO Express)で構成されている。

 物流センターは敷地面積約5万3000m2、延床面積38万m2で、香港域内で3番目に大きな物流倉庫となる。2023年に完成予定。イラストは新施設建設予定地。

 アジアのスマート物流ハブとして、世界的な越境EC需要に対応するため、毎年数1000万件の小包を取り扱うほか、医薬品をはじめとする温度管理が必要な貨物も取り扱う。貨物の処理に当たっては自動化システムを採用する。

 菜鳥はことし5月末、Dubai(UAE)/杭州/Kuala Lumpur(マレーシア)/Liege(ベルギー)/Moscow(ロシア)の世界5都市にグローバル物流拠点を建設する計画を発表。1000億元以上を投資し、世界全地域に商品を72時間以内に配達するという、効率的な物流ネットワーク構築に向けたAlibabaの戦略の一環で、今回、新たに香港が加わった。

 菜鳥はすでに香港でパートナー企業を通じて、グローバル・フルフィルメント・センター3拠点を運営している。5月には、EC貨物を取り込むべく香港〜ベルギー間の航空輸送サービスを開始。ことし初めに開設した杭州〜Moscow線に続き2路線目の国際航空貨物サービスとなる。

Last Update : 2018/06/11