国土交通省は6月8日、「2018年版の首都圏白書」を閣議決定した。首都圏白書は、首都圏整備計画の策定および実施に関する状況について、毎年国会に報告しているもの。
その中で、航空輸送体系の整備として「都市間競争力アップにつながる羽田・成田両空港の強化」を掲げた。
羽田空港については現在、飛行経路の見直し等により、2020年までに発着容量を約4万回拡大する機能強化に取り組んでいる。拡大される発着容量は、訪日外国人旅行者数の目標達成を戦略的に進めるために重要な路線や国際競争力の強化に資する日本発の直行需要が高い路線への活用を主眼とし、路線の選定作業に着手するとしている。
一方の成田空港は、現在、2020年までに発着容量を約4万回拡大するとともに、それ以降を見据え、第3滑走路の整備、夜間飛行制限の緩和等のさらなる機能強化について、国土交通省、千葉県、空港周辺9市町および成田国際空港(株)からなる「成田空港に関する四者協議会」において合意を得たところ。
今後も、国際線の基幹空港としての機能を持ちつつ、北米〜アジア間を中心として国際線・国際線の乗継需要も取り込んで国際航空ネットワークの強化を図りながら、国際・国内のLCC需要、貨物需要にも対応するよう取り組んでいくとしている。