British Airways(BAW)やIberia Airlines(IBE)などの持ち株会社であるInternational Airlines Group(IAG)は6月28日、オーストリア籍の新LCC子会社としてLEVELを立ち上げ、7月17日からVienna発着便の運航を開始すると発表した。
LEVELは、オーストリアの航空運送事業許可(AOC)を取得し、A321×4機によりVienna発着の欧州14路線に就航する計画。
LEVELはIAGグループにとってBAW/IBE/Aer Lingus/Vuelingに次いで5つ目の傘下ブランドで、昨17年3月に設立されたBarcelonaを拠点とする長距離LCC。
欧州ではアイルランドのRyanair(RYR)や英国のEasyJet(EZY)をはじめ、LCCの競争が激化している。IAGグループはこれまで、ノルウェーのNorwegian Air Shuttle(NAX)やオーストリアのNIKI Luftfahrt GmbH(NLY)などのLCC買収を目指したが、いずれも失敗している。
IAGのVienna発着のLCC立ち上げで、欧州短距離市場におけるさらなる勢力拡大を図る。