Volga-Dnepr Airlines（VDA）は、フォワーダーのBollore Logisticsと協力して、次世代宇宙船“Orion”に搭載する機材（European Space Module、ESM）を輸送したと、11月15日に発表した。

　ESMはOrionに、推進力・動力・水および酸素の供給と熱制御を行うもの。VDAは今回、重量14トンにおよぶESMを、Antonov 124-100によりドイツBremenから米フロリダ州Titusvilleまで、特別なコンテナを利用した正確な温度・気圧コントロールのもと、輸送したとしている。

　輸送されたESMは現在、Orionへの搭載に向け、フロリダのNASAケネディ宇宙センターでテストの準備が進んでいるという。

　VDAのKonstantin Vekshin・Executive President for Cargo Charter Operationsは、「重要かつ歴史的な取り組みを支援できて光栄に思う。 航空宇宙産業向けの専門輸送はVDAの主要分野のひとつで、毎年、衛星／宇宙船／ロケット／ブースターなどを運ぶ50以上のフライトを実施している。当社では、積載能力の高い機材・ユニークなシステムと、30年におよぶ経験を組み合わせることで、安全かつ省コストな輸送ソリューションの提供が可能」としている。