Delta Air Lines(DAL)の貨物部門Delta Cargoは11月15日、米CSafe Globalの温度管理コンテナCSafe RAPを導入すると発表した。
Delta Cargoはことし3月に、Air France-KLM Martinair CargoとVirgin Atlantic Cargo(VIR)の2社と大西洋横断路線で米Seattleの貨物上屋を統合するなど共同事業(JV)を展開しているが(VIRとは17年3月から貨物上屋統合)、両社が導入済みのCSafe RAPコンテナをDelta Cargoも取り入れて医薬品輸送を強化するもの。
CSafe RAPコンテナは、革新技術によって温冷両方の機能を持ち、周囲温度が-30℃〜+54℃でも一定の温度を維持することが可能で、バッテリーが120時間以上も耐久できる。
また、内容量は標準的な米国規格で4パレット分、ユーロ規格で5パレット分の貨物搭載が可能だ。Delta Cargoは同コンテナを導入することで、高性能な温度制御によって輸送中の悪天候などの諸条件から貨物を保護できるため、厳しい温度管理が要求される製薬会社やライフサイエンス企業にとって有効になるとしている。
同社は昨年、Atlantaの倉庫と本社でIATAのCEIV認証を受けており、同認証を受けた施設をヨーロッパで7ヵ所、アジアで1ヵ所展開している。また、現在までにDelta CargoがPharma認証を受けた拠点は世界50ヵ所にのぼる。