CEVA Logisticsは11月26日、2021年までの中期経営計画の中で、提携を結んでいるCMA CGMの物流子会社を買収するなど、両社の関係強化策を発表した。
一方、CMAはCEVAの筆頭株主として株式の33%を保有しているが、1株当たり30スイスフランでのTOB(公開買付)を実施して、保有率を拡大することを公表している。
中計によると、CEVAはCMAの物流子会社CMA CGM Logを現金1億500万米ドルで買収する。CMA CGM Logは従業員1200名で、世界32ヵ国に自社拠点を展開し、そのほか26ヵ国に代理店ネットワークを持つ。
CEVAでは同社買収により、海上フォワーディング事業で年間取扱量が17万TEU増え、目標の100万TEUに近づく。また、売上高で6億3000万ドル、EBITDAを1600万ドルの増加を見込んでいる。2019年4〜6月には買収を完了させる予定。
そのほか、中計では提携強化策として、両社の専門的知識の共有や営業での協調により互いに成長を加速させる、CMAのプラットフォームを活用してバックオフィスのコストを最適化することを挙げている。
こうした施策により、最終2021年の目標を売上高90億ドル以上、調整後のEBITDAを3億8000万〜4億9000万ドルに設定した。
人事では、現在APLのCEOを務めるNicolas Sartini氏が、2019年1月1日付けでCEVAのCOO兼副CEOに就任することを発表している。