IATA(国際航空運送協会)が12月5日に発表した2018年10月の世界の航空貨物(国際・国内)輸送は、FTK(有償トンキロ)ベースで前年同月比3.1%増、FLF(ロードファクター)は50.4%となった。FTKは低い伸び率が続いている。
一方、AFTK(有効トンキロ)は5.4%増で、8ヵ月連続でスペース供給の伸びが需要を上回ったことになる。
Alexandre de Juniac事務総長兼CEOはFTKの低迷要因について、「製造業の新規輸出受注の落ち込みに加え、アジアと欧州の製造業で、サプライヤーがメーカーから求められる納期が長期化する傾向にあるため、多くの市場において航空貨物需要が低減している」とコメントしている。
そのうえで、「国際的なeコマースの拡大などポジティブな要因もある。また、例年第4四半期は貨物が増加する傾向を見せる。世界経済への逆風は感じるが、悲観的になるほどではない」との見解を示した。
FTKとAFTK、FLF前年比、およびFLFは次のとおり(▲はマイナス)。
FTK AFTK FLF前年比 FLF
アフリカ_____ ▲4.2% ____ 5.4% ___▲3.7% ___ 36.8%
アジア太平洋____ 1.9% ____ 4.2% ___▲1.3% ___ 56.9%
欧州________ 1.4% ____ 1.9% ___▲0.3% ___ 55.8%
ラテンアメリカ___ 0.3% ____ 3.3% ___▲1.1% ___ 35.7%
中東________ 5.0% ____ 8.8% ___▲1.8% ___ 50.6%
北米________ 6.6% ____ 8.2% ___▲0.6% ___ 42.0%
市場総計______ 3.1% ____ 5.4% ___▲1.1% ___ 50.4%