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阪急阪神:ミャンマーから札幌へアジアゾウ4頭を輸送
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阪急阪神:ミャンマーから札幌へアジアゾウ4頭を輸送

 阪急阪神エクスプレスは、11月29日から30日にかけて、ミャンマーのゾウキャンプからアジアゾウ4頭を札幌市の円山動物園へ輸送したと、このほど発表した。

 札幌市円山動物園では、2007年にアジアゾウの「花子」が死亡して以降、絶滅危惧種の保存と環境教育の推進を目的としてアジアゾウの導入計画を進めていた。2014年にミャンマー政府と札幌市との基本合意が整い、「動物交換プログラム」に基づいて、今回の輸送が実現したもの。

 今回輸送されたのは、オス1頭(10歳)とメス3頭(27歳、15歳、5歳)。阪急阪神エクスプレスのミャンマー現地法人が、11月29日にヤンゴン動物園の森林内飼育場からYangon空港まで陸送し、チャーター手配の貨物専用機で11月30日の早朝(現地時間06:14)にYangon空港を出発、同日15:09(日本時間)に新千歳空港に到着した。4頭は空港での検疫と輸入通関を経て、札幌市円山動物園へ同日21:00に到着、23:30に無事ゾウ舎へ搬入された。

 阪急阪神エクスプレスのスタッフは今回の輸送について、「防寒対策が大きな課題だった。ゾウが検疫・通関の為待機する空港内輸入上屋の大型テント内を、予めジェットヒーターで暖めるとともに、検疫所・税関協力のもと輸入許可までのリードタイムを最大限短縮した。また、円山動物園までのトラック輸送では、檻に毛布と防水シートをかぶせ荷台を幌で覆って採暖し、檻にはモニター付き温度計を設置して+5°Cを切らないよう運転席から随時確認した」としている。

 写真左はゾウキャンプ地での檻入れ、右は新千歳空港での貨物機からの取り下ろし風景。

Last Updated : 2018/12/10