ベルギー政府と中国最大の電子商取引のプラットホームを運営するAlibabaグループはこのほど、eコマース(EC)を通じた両国間の貿易促進に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
Alibabaは、越境ECにおける、中小企業の国際貿易への参入障壁を削減し、海外展開を支援する“世界電子貿易プラットフォーム(eWTP)”を提唱している。今回のMOUは同イニシアチブの下での包摂的な貿易振興について合意されたもの。
国際貿易を支える物流インフラの確立を目指し、Alibabaグループの物流子会社であるCainiao Smart Logistics Network(菜鳥網絡)は、スマートロジスティクス・ハブをLiege空港に建設するため、総面積22万m2のエリアのリース契約を締結。初期投資は7500万ユーロで、施設の第1フェーズは2021年前半の操業開始を予定している。グローバルなeコマースの急増を背景に、中小企業による中国への商品輸出を支援する。
またAlibabaグループは、特に中小企業が世界貿易を行ううえで重要となる、税関手続きのデジタル化と貨物の通関の効率化を促す新技術の導入でも、ベルギー政府と緊密に協力するとしている。