航空貨物機リース事業などを展開する米Air Transport Services Group(ATSG)は12月21日、米国の通販サイトAmazon.com ServicesとB767-300貨物機×10機のリースおよび運航契約を締結したと発表した。
AmazonはATSGグループ傘下のCargo Aircraft Management, Inc.(CAM)から10機をリースするもので、2019年中に5機、20年中に残りの5機の納入を受け、ATSG傘下の航空会社がオペレーションを行う計画。リース期間は10年で、3年間延長できる契約となっている。
加えて、すでにリースしているB767-300F×20機の契約期間を延長することも発表している。16年に始まったB767-300F×12機の5年リースを、2023年まで2年間延長する。この契約には3年間延長のオプションが付加される。また、残りの8機の7年間のリースについても、26〜27年まで3年間延長する。こちらも3年間の延長オプション付きとなる。
また、Amazonは今回の契約で、同社が保有するATSG株式の取得権を約33.2%まで拡大可能になる。Amazonは16年3月発効の契約で、21年3月までに行使することを条件に、ATSGの株式19.9%に相当分の取得が認められている。
さらに26年1月までにATSGから貨物機を最大17機リースすることで、Amazonは追加の新株引受権を獲得し、現在発行済のATSG株式の潜在的所有権を最大39.9%まで増やすことが可能になる。 ATSGは19年5月の株主総会で、新株発行を提案する計画としている。