IATA(国際航空運送協会)が7月27日に発表した、2020年6月の航空貨物の輸送実績は、CTK(有償トンキロ)が前年同月比17.6%減となった。5月の20.3%減からはわずかに改善している。
国際旅客便の減便が続いており、6月の国際航空貨物におけるベリーキャパシティは70%減少している。これを補うため貨物機の輸送キャパが32%増加したものの、供給キャパの指標であるACTK(有効トンキロ)は34.1%減となった。
また、貨物ロードファクター(CLF)は11.5%増となり、前年同月を上回った。旅客便のベリースペースの減少による供給減が、貨物需要の減少を上回った結果、CLFが上昇したもの。
IATAのAlexandre de Juniac事務総長兼CEOは、「航空貨物市場は旅客市場に比べてはるかに健全といえるが、事業継続はたいへん困難な状況が続いている。各国で人やモノの移動制限が徐々に解除され、経済活動は再開しつつあるが、需要は大幅に増加していない。コロナ対策の個人用保護具(PPE)などの物流需要はあるものの、航空輸送のキャパが回復しないため、荷主は運賃が安いうえ供給キャパが大きい海上や鉄道輸送を選択するようになっている」とコメントしている。
20年6月のCTKとACTK、CLF(ロードファクター)の伸び率、およびCLFは次のとおり(▲はマイナス)。
