IATA(国際航空運送協会)が9月29日に発表した、2020年8月の航空貨物の輸送実績は、CTK(有償トンキロ)が前年同月比12.6%減となった。7月の14.4%減からはわずかに改善している。
国際旅客便の減便が続いており、8月の国際航空貨物におけるベリーキャパシティは67%減少している。これを補うため貨物機の輸送キャパが28.1%増加したものの、供給キャパの指標であるACTK(有効トンキロ)は29.4%減となった。
また、貨物ロードファクター(CLF)は10.6%増となり、前年同月を上回った。旅客便のベリースペースの減少による供給減が、貨物需要の減少を上回った結果、CLFが上昇したもの。
IATAのAlexandre de Juniac事務総長兼CEOは、「8月の航空貨物需要(CTK)は7月と比較して1.8ポイント改善したものの、前年同月比では12.6%減少しており、製造業の購買管理者指数(PMI)が同5.1%増に回復している現状からかけ離れている。これは航空貨物の50%を輸送する旅客便の減便で、ベリースペースが不足して十分な輸送キャパが供給されていないためだ。航空貨物のピークシーズンは今後数週間で始まるが、このままのキャパ不足が続くと、荷主は海上や鉄道など輸送手段の変更を検討するだろう」とコメントしている。
20年8月のCTKとACTK、CLF(ロードファクター)の伸び率、およびCLFは次のとおり(▲はマイナス)。
CTK ACTK CLF前年比 CLF
アフリカ _____ ▲0.2% __▲37.9% ___19.0% ___50.2%
アジア太平洋___▲20.1% __▲33.5% ___10.3% ___61.6%
欧州_______▲18.9% __▲32.1% ___ 9.3% ___ 56.8%
ラテンアメリカ__▲27.3% __▲43.5% ___10.6% ___47.8%
中東 _______ ▲6.9% __▲24.3% ___10.0% ___53.5%
北米 ________ 1.7% ___23.3% ___12.0% ___48.9%
市場総計_____▲12.6% __▲29.4% ___10.6% ___54.8%