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ANA Cargo:成田〜Frankfurtで貨物定期便を正式開始
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ANA Cargo:成田〜Frankfurtで貨物定期便を正式開始

 ANA Cargoは10月28日から成田〜Frankfurt線に貨物定期便を運航開始した。週2便(水土)の運航で機材はB777Fを使用する。

 成田〜Frankfurt貨物線は、ことし6月から貨物チャーター便として週1便で運航を開始、9月には週2便に増便していたものを定期化した。

 成田発の定期初便には、電子部品/自動車部品/PC周辺機器/衛生用品など約80トンを満載し、午前10時45分に出発した。Frankfurt発便では、自動車部品/食料品/医薬品など約95トンが搭載される予定だ。

 ANA Cargoの浦野敏央・成田ウェアハウスオペレーション副センター長は、「上期はマスクなどの医療関連貨物が多かったが、下期に入り長尺貨物、PC関連、半導体関連などがメインになってきた。現在は、旅客便の減便で欧州向けの貨物スペースの供給がひっ迫している。今回定期化することで、顧客ニーズに応えていきたい」と意欲を語った。

 ANA Cargoが運航する貨物便の運賃は全体で前年に比べて6割程度高くなっているが、中でも欧州路線は他路線と比較しても上昇しており、貨物需要が旺盛だ。

 2014年からジョイントベンチャーパートナーとして協業していているLufthansa Cargo(LCAG)の貨物も初便に搭載された。

 同社の十河宏・東日本営業本部本部長は、「待ちに待ったANA Cargoによる日欧間フレイター定期便の開始だ。キャパシティが減少しているいま、フレイターによる定期便運航は希少価値が高まっている。今後活発化するであろう市場に期待している」と述べた。

 冬期における成田〜Frankfurt貨物線は、10月25日〜12月30日の期間、週2便(水土)で運航し、2021年1月6日からは週1便(水)で運航する。機材は夏期と同様にB777Fを使用する。

 写真は、B777Fの出発を見送る、ANA CargoとLCAGの両社スタッフ。

Last Updated : 2020/10/29