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IATA:新型コロナ・ワクチン輸送のガイダンスを発表

 国際航空運送協会(IATA)は11月16日、新型コロナウイルス・ワクチンの取り扱い/輸送/流通における航空貨物業界向けのガイダンスを発表した。

 ガイダンスは、国際民間航空機関(ICAO)/国際輸送代理店業者連盟(FIATA)/国際製薬団体連合会(IFPMA)/汎米保健機構(PAHO)/英国民間航空局/世界銀行/世界税関機構(WCO)/世界貿易機構(WTO)などのサポートを得て作成されたもので、コロナ・ワクチンを輸送する際の主要な課題にどのように対処できるかが記されている。

 ガイダンスでは、ワクチンおよび医薬品のロジスティクス・ディストリビューションにおける課題として、温度管理された保管施設の利用可能性およびそのような施設が利用できない場合の不測の事態のほか、ワクチン輸送の関係者、特に政府当局とNGOの役割と責任を定義し、安全で迅速かつ公正な輸送を可能な限り支援することを挙げている。

 また、ワクチン流通のために必要な業界の準備として、(1)キャパシティの確保・ネットワークの接続性の再確立、(2)コールドチェーン施設とインフラ、および訓練を受けたスタッフの確保、(3)国境管理、(4)セキュリティなどを挙げている。

 IATAのAlexandre de Juniac事務総長兼CEOは、「冷凍状態で全世界に効率的に輸送および保管する必要のある数十億回分のワクチンを効率的に輸送するには、サプライチェーン全体で非常に複雑なロジスティクス上の課題が伴う。差し迫った課題は、検疫なしで国境を再開するための検査措置の実施だが、ワクチンが完成したときの準備が必要だ。このガイダンス資料は、これらの準備として重要な部分である」とコメントしている。

Last Updated : 2020/11/17