日本通運は11月18日、国内の主要施設として整備している4ヵ所の医薬品センターに、自社で独自に開発した医薬品専用車両(写真)を10月までに配備したと発表した。
日通は医薬品産業を重点産業と位置付け、医薬品サプライネットワークの核として、東日本(埼玉県久喜市)/西日本(大阪府寝屋川市)/富山(富山市)/九州(北九州市)の4つの医薬品センターを建設し、21年2月からサービス開始を予定している。
また、これら4拠点の建設と並行して専用車両の開発を進め、メーカーと仕様設計・検証を重ね20年2月に第1号車が完成した。その後、夏・冬それぞれの季節の最も厳しい環境下で、バリデーション(妥当性の検証)を実施した。そうした検証を経て今回、第1次計画分の52台(大型車40台、中型車12台)の配備を完了した。
専用車両は、(1)多様な温度帯に対応する空調システム、(2)車両の位置/輸送状況/温度をリアルタイムで監視できるシステム、(3)防犯対策、品質保全を徹底したセキュリティシステム、などを完備している。
