成田国際空港株式会社は11月26日、2021年3月期の中間連結決算(20年4月1日〜9月30日)を発表した。
営業収益は前年同期比73.8%減の332億円、経常損失が301億円、中間純損失は424億円で、赤字となった。
新型コロナウイルスの感染拡大による各国の出入国制限や、日本国内における緊急事態宣言の発出、都道府県を跨ぐ移動自粛等の影響により、航空機発着回数および航空旅客数が大幅に減少したことなどにより、営業収益は民営化以降、最も低い値となった。
同社では、「収益悪化を受け、最大限のコスト削減に努めたものの、民営化以降初めて営業損失、経常損失、中間純損失を計上した」としている。
国際線航空機発着回数は3.8万回(前年同期比64.4%減)、国際線旅客数が52万人(同97.2%減)となった。一方、国際貨物量は89万トン(同12.8%減)で前年同期を下回った。
なお、2021年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が683億円(前年比71.2%減)、経常損失が654億円、当期純損失が783億円と、大幅な減益を見込んでいる。
今後は、一部の国を対象に渡航制限の緩和が進むことや、成田空港の検疫体制の拡充が進むことにより、航空取扱量は徐々に回復に向かうものの、新型コロナウイルスの感染拡大以前の水準にまで回復するには時間がかかることが見込まれる。
空港関連事業者への各種料金の減免による支援を継続しながら、運営費用等のコスト削減に取り組むものの、営業収益の減少を補いきれず、通期としても民営化以降初めての損失計上となる見込みとしている。