DHL Supply Chainの日本法人DHLサプライチェーン（DHL SC）は6月25日、スーパーコンピュータ“富岳”の本体432台を、石川県の富士通ITプロダクツ笠島工場から神戸市の理化学研究所（以下、理研）の計算科学研究センターまで輸送、搬入を完了したと発表した。

　富岳は富士通と理研が共同開発したスーパーコンピュータで、6月に開催された国際スーパーコンピュータ会議において、計算能力が世界一速いスパコンと認定された。2021年に供用開始する予定。

　本体重量は1台あたり約1.6トン、6ヵ月間にわたって輸送された貨物の総重量は約700トンに達した。

　富岳の輸送にあたりDHL SCでは、輸送可能要件を満たす特殊車両の確保や、ドアツードアで完全な状態のまま輸送・搬入を行えるよう、輸送プロセス全体における温湿度管理と振動対策の徹底に努めたとしている。