アジア船主協会(ASA)の第27回年次総会が、5 月15日に香港で開催され、加盟するアジア各国の船主協会から150名以上が参加し、日本船主協会からも武藤会長、稲葉・磯田両副会長、當舍理事、小野理事長他が出席した。
おもな採択事項は次の通り。
・船舶SOx規制: IMOが船舶燃料の硫黄濃度を 0.50%以下に強化する時期を2020年1月1日とした。精油業者やバンカー供給業者は、いろいろな場所で船舶が規制適合油を補油出来るようにするべきだ。
・国際条約の尊重と維持:ASAはスペインとフランスで、両国が加盟している民事責任条約(CLC)と基金条約(FC)の規定と矛盾する判決が下され、かつ国内法が制定されたことに深い憂慮を覚える。
・自由貿易の堅持:インドネシアの貨物留保規則 や、米国における一部エネルギー資源輸出の際の輸送規制法案に見られる保護主義の増大に反対する。海運自由の原則が堅持されることが重要だ。
・香港条約:安全および環境に配慮した解撤に関する香港条約に適合した、解撤ヤードを増加させる必要がある。ASAは香港条約の早期発効を実現すべく、世界の船主団体と協働して取り組んで行く。
また、第28代ASA会長にアセアン船主協会連合会長のBhumindr Harinsuit氏を、副会長に豪州船主協会会長のJohn Lines氏を選任して閉幕した。