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シノトランス/日新;日中欧Sea & Railの一貫輸送サービスで初出荷セレモニー
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シノトランス/日新;日中欧Sea & Railの一貫輸送サービスで初出荷セレモニー

 シノトランスジャパンと日新は6月20日、横浜の日新・南本牧ターミナル営業所で、関係者多数を招待して、“日中欧Sea & Rail一貫輸送”の第1便の出荷記念セレモニー(写真上)を開催した。

 今回、横浜〜連雲港間をシノトランスの日中コンテナ航路で、さらに連雲港からHamburgまでは鉄道で輸送する。6月20日に横浜を積み出された40'コンテナは、連雲港の鉄道ターミナルからブロックトレーンでKhorgosへ輸送され、同所で中国内陸〜Hamburg間のブロックトレーンに編成替えして、横浜からHamburgまで約27日で一貫輸送される。トライアル的な輸送便ということで、コンテナには輸送中の温度/湿度/振動のモニタリング機器が取り付けられている。

 輸送には、シノトランスが4月に提携した国営・中国鉄路グループのChina Railway Container Transport(CRCT)の鉄道コンテナ(海上コンテナと同規格)が使用された。日本からCRCTのコンテナを利用した輸送は初めて。

 式典でシノトランスジャパンの蒋紅寿社長は、「CRCTと提携したことにより、同社の中欧鉄道サービス(中欧班列)をシノトランスの日中航路で日本まで延長させたともいえる。欧州向けに、海上輸送より速く/航空輸送より安いサービスを提供する」とあいさつした。

 続いて日新の筒井雅洋社長は、「昨17年の中欧間の鉄道便は3673便にのぼり、本18年は4000便超と見込まれている。当社も中国から欧州への鉄道輸送サービスは実施しているが、日本からはコンテナや通関の問題でスムーズな一貫輸送が難しかった。そうした点が改善され、日本発のサービスが可能となった」と語った。

 また、来日したシノトランスの呉学明・副総裁は「当社は中国鉄路とは長い協調の歴史があるが、海外への展開は今回が初めてだ。日本発・欧州向けのノウハウをもとに、韓国や東南アジアにも欧州向けなどのSea & Rail一貫輸送を拡大していきたい」と抱負を述べた。

Last Update : 2018/06/22