Cosco Shippingグループの重量物船社Cosco Shipping Specialized Carriers(略称COSCOL、日本総代理店:コスコシッピングジャパン・トウホウ)が運航する多目的船Tian Hui(3万6000 D/Wトン)が8月20日、北海道南東部の釧路港に入港した。
同日、Tian Huiが停泊する西港第2埠頭で歓迎セレモニーが開催された(写真)。同船は7月にドイツを出発し、北極海を航行して苫小牧寄港後に釧路港に到着。その後、欧州からの飼料を荷揚げし、博多を経由して中国へ向かった。
COSCOLは2013年からアジアと欧州を北回りで結ぶ“北極海航路輸送”をスタート。17年までの5年間でIce Class貨物船による計13回の航海を実施している。昨17年は5航海を行っているが、そのうちの1回、ノルウェーからの中国向け多目的船Tian Le(3万6000 D/Wトン)が、苫小牧および釧路港に寄港している。COSCOLの北極海航路における釧路寄港は2年連続となる。
北極海航路は 7〜11月の期間しか利用できないが、スエズ運河を経由する南回り航路と比べて、トランジット・タイムを大きく短縮できるメリットがある。中国政府はことし1月、同航路を“氷上のシルクロード”と呼び、中国主導の広域経済圏構想“一帯一路”と結びつける方針を示すなど、重要な航路として位置付けている。
COSCOLは北極海サービスに注力するため、3万6000 D/WトンのIce Class新造多目的船3隻を発注済みで、Tian Huiはそのうちの1隻。同社は今後も積極的に北極海航路を展開する計画で、ことしは今回寄港したTian Huiを含め、10航海を予定している。