中東向け貨物に対し、7〜8月にかけてWar Risk Surcharge(WRS)を導入する動きが広がっている。
世界の石油タンカーの約2割が航行するホルムズ海峡の近海では6月、ノルウェーと日本のタンカー2隻が攻撃を受けるなど、7月までの1ヵ月間に2度の襲撃でタンカー6隻が被害を受けた。
これに伴い、保険費用が大幅に増加していることから、サーチャージ導入により補填するもの。
WRSについては、現代商船/CMA/APL/MSC/Hapagが相次いで導入を発表。その後Maersk/Cosco/OOCL/Evergreenなども加わり、WRSの導入船社が拡大している。
WRS導入の実施時期や料率は各社で対応が分かれているが、料率はおおむね20'当たり35〜50ドルとなっている。