NYK、MOL、KLの3社が7月31日に発表した2020年3月期第1四半期（19年4〜6月）の連結決算は、NYKとKLが黒字に転換、MOLは前年同期比で大幅な増益となった。3社のコンテナ船事業の統合会社ONEの業績が改善したことが、黒字化の大きな要因となった。

　NYKの1四半期は経常利益が64億円の黒字となり、前年同期の66億円の赤字から大幅に回復した。一方で航空貨物と物流、不定期専用船事業は業績を悪化させている。

　MOLは経常利益が140億円となり、前年同期から137億円増とした。エネルギー輸送事業が好調で、ドライバルク船事業も市況低迷で減益となったものの健闘した。

　KLは経常利益が27億円となり、前年同期の171億円の赤字から黒字転換を果たした。自動車船事業が運賃修復や船隊規模の適正化で業績を回復している。

　3社の2019年4〜6月期実績（上段）、と2020年3月期予想（下段）は次のとおり、単位は億円。カッコ内は前年同期比増減率、▲はマイナス。