ベンラインエージェンシーズジャパン(以下、BLAJ)は8月13日、武漢新港大通国際航運(Wuhan New Port Datong Int'l Shipping=WNPD)と日本代理店の基本合意書(Letter of Intent)に調印したことを明らかにした。
調印は8月1〜4日に武漢で開催された“日本関西地区「対話湖北」交流イベント地域説明会”の会場で8月2日に行われた。写真壇上の左から3人目が、BLAJの宮崎博正社長。
WNPDは華中港航物流集団(CCLC)傘下の船会社で、武漢を拠点に豪州やインドネシアなどとの間に、小型ケミカルタンカーやバルカーを運航しているが、現在、武漢〜日本間で初となるコンテナ直航配船を計画している。
従来、武漢〜日本間コンテナ輸送は、主に上海での長江の内航船やバージ積み替えで行われている。
WNPDはすでに、外洋と長江の両水域の運航用に500TEU積みコンテナ船1隻を新造しており、同型2隻目が今秋に竣工する予定となっている。
同社は2隻が揃う11月半ばをめどに、対日直航サービスの開設を模索しているが、単独での2隻投入ではポートカバレッジが西日本までに限られるため、他の中国船社との協調の可能性もあるとしている。
今回の契約に基づき、BLAJはWNPDのコンテナ航路開設の準備や情報収集を支援し、同社がオペレータとして対日直航配船を実現した場合には、BLAJがその日本総代理店に起用される。
武漢およびその周辺には自動車メーカーをはじめ日系企業が進出しており、WNPDでは直航化による貨物の獲得を期待している。
