日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2019年7月往航、5月復航の速報値を発表した。
7月の往航は5ヵ月連続プラスとなる前年比4.7%増の164.1万TEUで、7月単月で過去最高を記録した。
アジア積みの国・地域別では、中国が2.1%減と3ヵ月連続のマイナスとなり、そのほかの国・地域はバングラデシュを除いてすべてプラスとなった。
荷動きが好調なベトナム(35.0%増)やインド(14.3%増)を含む東南アジア、南アジア地域では、米中の貿易戦争によって中国からの生産拠点シフトが加速していると見られ、また、韓国(11.0%増)や台湾(13.4%増)では、中国からの迂回輸出が増加していると考えられる。日本積みは10.4%増の6万2889TEUとなったがここ数ヵ月、台湾に輸送量を抜かれ全体のシェアで6位に落ち込んでいる。
一方、5月復航は4.3%減の58.7万TEUで2ヵ月ぶりのマイナス。中国(14.8%減)が26ヵ月連続減で、日本(0.9%減)も3ヵ月ぶりにマイナスに転じた。
