TOPページ
NBP:1万2000 D/Wトン、最大揚力800トンの重量物船2隻を発注
 (8/30) T.S. Linesが日本で初めて新造自社船、第1船TS Shanghaiがデリバリー
 (8/30) Maerskが印BlackBuckと提携、トラック手配のプラットフォーム設立

NBP:1万2000 D/Wトン、最大揚力800トンの重量物船2隻を発注

 NYKバルク&プロジェクト(NBP)は、中国の招商局集団有限公司(China Merchants Group Limited)傘下の造船会社である南京金陵船厂有限公司(Nanjing Jinling Shipyard Co., Ltd.)と重量物船2隻の建造契約を締結したと発表した。画像は新造船の完成イメージ。

 船齢の高い既存の重量物船Kibi(1994年建造、クレーン揚力450トン)とKamo(1998年建造、同)の2隻とリプレイスする。

 新造船2隻は1万2470 D/Wトン型で、全長138m、全幅23.6m。400トン揚力のクレーン2基を備え、両クレーン合わせて最大800トンの重量貨物が積載可能となる。

 1ハッチ・1ホールド船で、ホールド形状は効率的な荷役が可能で、貨物ダメージが起きにくいオープンハッチ・ホールドを採用。オンデッキの長さは約110m、インホールドの長さは最大約95mで、風力発電用ブレード等の長尺貨物をオンデッキ/インホールドなどに積載できる。

 また、ハッチカバーを開けたままでの航行が可能なHatch Coverless仕様を採用するとともに、ブリッジを船首に配置したため、航行中の前方視界を気にすることなく背高大型貨物が積載できる。

 ツインデッキの高さは、積載貨物に応じて2段階の高さに変えられる可変式とし、バルク貨物の多艙積みに対応するため、中甲板をホールド内に立て簡易式バルクヘッドとして使用できる構造とする。

 NBPは「重量物船マーケットはリーマンショック以降長らく低迷してきたが、昨今の環境志向の高まりにより風力発電プラント貨物やLNGプラント貨物の荷動きが活発となってきており、市場ニーズに応えるべく本船の建造を決定した」とコメントしている。新造船2隻は2021年8月、2022年1月にそれぞれ竣工予定となっている。

Last Updated : 2019/08/30