徳翔海運(T.S. Lines)は8月23日、旭洋造船(下関市)でシリーズ建造している1096TEU型コンテナ船×4隻の第1船の命名式を行った(写真)。
T.S.が初めて日本で建造する新造自社船となった同船は、TS Shanghaiと命名された。シリーズ第2船が10月、第3船は20年4月、第4船が同7月に、順次デリバリーされる予定。
同シリーズ船は全長142m、全幅22.5mで、対日航路用に総トン数が1万トン未満の仕様だが、第3船と第4船には20年1月からのSOx(硫黄酸化物)規制強化に対応したスクラバー(排ガス洗浄装置)を搭載する予定。
T.S.はこのほかにも、台湾国際造船(CSBC)で1800TEU型コンテナ船×6隻をシリーズ建造中で、うち4隻がすでに日本〜台湾・中国・タイ航路に就航しており、残る2隻も20年にデリバリーされる。同社ではこれら6隻について、CSBCとスクラバーを搭載する工事契約を結んでいる。
今回竣工したTS Shanghaiは9月中旬から、日本〜台湾・華南・ベトナム北部航路JTK2に就航する。
