日本郵船(NYK)が(株)新来島どっくに発注したLNG(液化天然ガス)を主燃料とする自動車専用船の起工式が9月20日、新来島豊橋造船で行われた(写真)。国内造船所で建造される初の大型LNG燃料船として2020年秋ごろに竣工する予定。
同船は大型のLNG燃料タンクを備えた世界最大級の自動車専用船で、全長199.95m、型幅38m、総トン数約7万3500トン。船幅拡張などの主要目の最適化に加え、貨物積載スペースを最大化するための設計を採用し、最大約7000台の輸送を可能にした。
環境性能は、2025年に要求される国際海事機関(IMO)のEEDI規制Phase3の基準値を上回る約40%のエネルギー効率の改善を見込み、従来の重油焚き機関と比べ硫黄酸化物(SOx)は約99%、窒素酸化物(NOx)は約86%の排出削減を実現する。
