関光汽船は11月から、ベトナム発・日本向けエア&フェリーサービスを開始する。
Hochiminh空港から釜山の金海空港へ航空輸送し、釜山からは同社グループの関釜フェリーにつないで、Hochiminh発で日曜を除く週6便の複合一貫輸送サービスを提供する。
Hochiminh発・深夜00:20の航空便を利用して、釜山経由で下関には翌日の早朝8:00に到着する。下関からトラックや鉄道を利用して大阪や東京をはじめ国内各地にデリバリーする形態で、トータルの輸送日数が3〜4日の高速サービスとなる。
関光汽船では、ベトナム南部で生産されるアパレルや日用雑貨などを集荷のターゲットにしている。
ベトナム側ではフォワーダーのBee Logistics Co., Ltd.が航空輸送を手配し、韓国内の輸送は同社の現地法人である関光ロジスティクスコリアが手配する体制を整えている。
航空輸送については、1便当たり最大5トン/30m3までのキャパを確保できる見込み。
海上輸送に比べてリードタイムを大幅に短縮するうえ、オール航空輸送に比べて運賃が安いというのがセールスポイント。日本のゲートウエーを混雑する主要港ではなく、下関とすることでサービスの安定性やコスト削減を図る。
同社では、当初はベトナム南部のHochiminh発に限るが、将来的には北部Hanoi発の開始についても視野に入れている。また、ベトナム発・日本向けの輸入から始めるが、日本発・ベトナム向けの輸出も荷動き状況次第で検討するとしている。