Mediterranean Shipping Co.(MSC)は10月17日、地球環境や生物の多様性を保護するため、北極海航路を使用しないことを表明した。MSCでは既存のグローバル・ルートの環境パフォーマンスの改善に注力していく方針としている。
北極海航路の不使用を明言した船社は、CMA CGM、Hapag-Lloydに次いでMSCが3社目となる。
MSCでは既存艦隊の250隻以上の船舶に最新のグリーンテクノロジーを導入し、毎年約200万トンのCO2排出を削減している。ことし就航した世界最大のコンテナ船である2万3000TEU型船では、貨物1トンを1カイリ輸送する際のカーボンフットプリントが7.49gと、コンテナ船としては最も低い水準を達成している。
MSCグループでは、「今世紀のコンテナ輸送の大きな課題は、2030年以降の脱炭素化と国連IMOの将来の排出削減目標の達成方法だ。この目標は燃料と推進技術の大きなブレークスルーなしでは達成できない」と指摘。MSCでは新しい代替燃料源の可能性を研究しており、将来の政策目標を達成するため、複数のベンダーと協力し、バイオ燃料/水素燃料/バッテリー/風力や太陽光発電など、関連する様々なソリューションを調査しているところ。