北九州市と北九州港航路集貨対策委員会は10月31日、都内のホテルで“北九州港セミナーin東京”を開催した。
セミナーでは最初に、“日産自動車九州(株)の取り組みについて”と題して、代表取締役社長の荒井孝文氏(写真)による講演が行われた。要旨は次の通り。
日産自動車九州および日産車体九州は、北九州・苅田港近くの同じ敷地内の工場で操業しており、両社で約7000名のスタッフが働いている。昨年の生産台数は合計60万1000台だった。
現在、工場から50km圏内にサプライヤー44社に進出してもらっている。計画中の最新車種では金額ベースで72%の部品が、地元九州で調達できる見通しとなっている。
また、海外からの部品調達では、アジア近隣諸国をLCC(ロー・コスト・カントリー)、欧米など遠方をHCC(ハイ・コスト・カントリー)として、可能な限りLCCからの調達を目指している。昨年の輸入実績は韓国フェリーが5490FEU、その他東アジアからが4196FEU、欧米が2438FEUとなった。
国内からの調達は九州地場および周辺からのトラック輸送が652万m3、JR貨物が23.7万m3、国内フェリーが21.3万m3だった。
一方、完成車については苅田港から輸出しており、昨年は約40万台だったので、生産している60万台の約3分の2が輸出分となる。国内輸送分も含めると約50万台が苅田港を経由して輸送されている。
さらに北九州・門司港からCKDを約1.2万FEU輸出しており、出荷先は東南アジアが多く、そのほかロシア、中国となっている。
また、物流を合理化しコストを削減するため、部品輸入で使用したコンテナを、同社のサプライヤーの部品輸出に活用してもらうという、コンテナの“ラウンドユース”にも取り組んでいる。
