日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2020年11月往航、9月復航の速報値を発表した。
11月の往航は前年比26.9%増の177.8万TEUで、11月単月の荷動き量で過去最高を更新した。また、前年比プラスは5ヵ月連続で、11月までの荷動き量は1660.0万TEU(前年比2.1%増)と、累計で昨年の実績を上回っている。
アジア側の積み地はミャンマーを除いてすべての積み地が前年比プラスとなった。中国(前年比29.8%増)やベトナム(42.8%増)、インド(20.9%)などの主要な積み地が大きく伸びている。また、日本も8.5%増と13ヵ月ぶりにプラスに転じた。
品目別では、上位10品目がすべて前年比プラスとなり、なかでも1位の家具・寝具(60.8%増)、2位の機械類(69.4%増)、7位の自動車部品(74.9%増)が大幅に増加し、好調な荷動きをけん引している。
一方、9月復航は4.6%減の53.3万TEUで7ヵ月連続で減少した。中国揚げ(13.2%増)は伸びているものの、日本(15.6%減)、韓国(14.6%減)、台湾(3.5%減)などが軒並み落ち込んでいる。
