Wan Hai Lines(WH)は、昨20年12月24日に新造船3隻(Wan Hai 325/Wan Hai 326/Wan Hai 283)の命名式を開催した。命名式は新型コロナウイルス感染防止の観点から、リモート方式で行われた(写真)。
今回受領したWan Hai 325とWan Hai 326は、JMUに発注している3055TEU型8隻のうちの第4、5船で、国際協力銀行産業ファイナンス部門の元川船舶・航空部長夫妻と日本貿易保険の大井執行役員企画室長により、それぞれ命名された。
WHによれば、同シリーズは全長203.5m、全幅34.8m、エクストラ・ワイドビーム設計となっていて、最もコンパクトな3000TEUクラスの船舶のひとつだという。載貨重量が3万7160トン、喫水11.5m、最大巡航速度は21.6ノットで設計されている。
もう1隻のWan Hai 283は、広州文沖船廠が建造した2038TEU型シリーズ第1船で、佳农食品控股(集団)股份有限公司の馬氏により命名された。
同船は全長175m、全幅28.6m、載貨重量2万3802トン、喫水10.5m、最大巡航速度20.66ノット。
両シリーズの設計理念はエネルギー効率と環境に配慮しており、すべての新造船はノルウェー・ドイツ船級であるDNVGL(本社:ドイツ)からスマートシップ技術認証を受けている。
また、WHでは新造船命名式とともに、社会的に弱い立場にある人々を支援する社会福祉法人・広島修道院とZhaoqing Qingyi Philanthropic Associationへの慈善寄付を実施した。
WHはチャリティーイベントについて、「当社のモットーである“We carry, we care.”の一部を表している。当社は企業の社会的責任を果たし、顧客に質の高いサービスを提供し、社会に愛情をもたらすことを約束する」とコメントしている。
