自動車船/RoRo船のWallenius Wilhelmsen(WW)はこのほど、コールドレイアップ(エンジンを完全に停止し、乗組員を全員下船させる係船)している自動車専用船9隻を、2021年第1四半期(1〜3月)にサービスに復帰させると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、同社では123隻の船隊のうち船齢24年以上の4隻を解撤したほか、16隻をコールドレイアップさせていた。今回、コールドレイアップした16隻のうち9隻を再稼働させるもの。これにより、現在、短期用船で確保している輸送力と代替する。
用船市場での船腹減少と用船料の上昇により、係船中の船舶を再稼働させることが、コスト競争力のある選択肢となった、としている。
WWのCraig Jasienski・CEOは「当社は発足以来、“船隊の柔軟性”を戦略的選択の中核としてきた。フリートをニーズに合わせて調整し、市場の需要に対応していく」とコメントした。