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TAが4月改編で米東岸EC6を新設、EC1とEC3は統合し大型船に代替へ
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TAが4月改編で米東岸EC6を新設、EC1とEC3は統合し大型船に代替へ

 THE Alliance(=TA、ONE/Hapag-Lloyd/HMM/Yang Mingで構成)はこのほど、2021年4月からのサービス改編を発表した。

 発表されたのは、北欧州5/地中海3/北米西岸11/北米東岸5/中東3の計27ループで、このうち、北欧州の2ループと北米西岸の2ループは、従来通り振り子型サービスに設定されている。

 なお、大西洋航路サービスについては今回、未発表となっている。

 主な変更点は次の2つで、(1)北米東岸航路でTAとしては初のアジア〜米ガルフ直航となるEC6を新設する、(2)同東岸航路においてEC1とEC3を統合したうえで、投入船を従来より大型の1万3500TEU型に代替、航路にキャパ不足感が生じないように図る。

 新設されるEC6の寄港ローテーションは、高雄/香港/塩田/寧波/上海/釜山〜パナマ運河〜Houston/Mobile/New Orleans〜パナマ運河〜 高雄。台湾・中国・韓国の諸港と米ガルフ3港を結ぶ特徴的な航路設定となっている。

 一方、新たにEC3を統合するEC1は、高雄/香港/塩田/上海/釜山〜パナマ運河〜Manzanillo(パナマ)〜Savannah/Charleston/Norfolk〜Manzanillo(同)〜パナマ運河〜Rodman(同)〜高雄に改編される。

 2つのループをひとつに統合することに伴って、投入船は1万3500TEU級に大型化される。なお、従来EC1は北米東岸航路で唯一の日本寄港ループとして、東京と神戸に寄港しているが、改編により日本不寄港となる。

 このため、4月以降、日本の貨物は釜山でのフィーダー接続となるもよう。

 また、北欧州航路の5ループのうち、日本に寄港するFP1 (北米西岸との振り子型)は従来通りのローテーションで、北米西岸〜清水/神戸/名古屋/東京〜Singapore〜(スエズ運河)〜Rotterdam/Hamburg/Le Havre〜(スエズ運河)〜Singapore〜神戸/名古屋/東京 〜北米西岸となっている。

 FP1に変更はないものの、FP2は同じ振り子サービスとして、北米西岸からの復航で横浜に寄港しているが、4月以降は不寄港となる。

 この横浜寄港休止に代わって、北米西岸航路PS5の北米からの復航で、新たに東京への寄港を開始する。PS5の新ローテーションは、寧波/上海〜Los Angeles・Long Beach/Oakland〜東京〜寧波。

Last Updated : 2021/01/08