中国・長江の三峡ダムではことし3月6日〜4月20日の期間、大規模な定期修繕工事が行われる。これに伴う船舶のダム通過規制により、三峡ダムから上流に位置する宜濱/濾州/重慶などの発着バージ船は、遅延の発生が見込まれている。
三峡ダムでは2018年にも1ヵ月程度の大規模な定期修繕工事を実施しており、その際にも、上り船(ダム下流部から重慶・四川方面向け)および下り船(四川・重慶方面からダム下流部向け)で一時的に約1000隻が三峡ダムを通過できなかったことがある。船舶の待機状態も続き、ダムの通過には平均的に上り方面で約14日間・下り方面で約18日間の日数を要した。
上海から重慶向および四川省方面に到着するバージを運航するCosco Shipping Linesの日本総代理店コスコシッピングラインズジャパンでは、通常20日間程度の輸送日数でバージ運航を行っているが、修繕期間およびその後の状況回復までは、通常に比べ大幅な延着が見込まれるとして、顧客に注意喚起している。