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商船三井が米スタートアップ企業のBearingと提携し海運へのAI導入推進
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商船三井が米スタートアップ企業のBearingと提携し海運へのAI導入推進

 商船三井(MOL)は2月9日、米国のスタートアップ企業Bearing社と船舶の運航効率の最適化を目的としたパートナーシップを拡大すると発表した。

 MOLとBearingは、2019年初めにパートナーシップを締結し、MOLの外航海運に関する専門知識とBearingの技術インフラを融合させ、人工知能を搭載した最適な航路選択「スマート・ルーティング」などの研究を進めてきた。

 スマート・ルーティングは、目的地までに選択できる航路・出力などのデータを深層学習させた人工知能(AI)が、数万通りの組み合わせの中から、安全性・定時制を確保した上で最適な航路や推進出力の推奨案を、高速衛星通信サービスを通じて船長と運航担当者に提示するもの。航海の進捗、気象・海象の変化に応じて更新される推奨案をもとに、船長と運航担当者が最適な航路を選択する。最適な航路の選択は、温室効果ガス削減に寄与する。

 MOLは、「世界の海運業界は、エネルギー効率をさらに高め、船舶から排出される温室効果ガスの削減に向けた対策を開発することが課題となっている。今回のパートナーシップ拡大をはじめ、“温室効果ガス排出量ネットゼロ”の実現に向けた取り組みを行っていく」としている。

Last Updated : 2021/02/12