川崎汽船(KL)は2月17日、運航船に人工知能(AI)によるデータ解析技術を採用すると発表した。
同社の運航船300隻を対象として、すでに船舶に搭載されているKLの船舶統合システム「K-IMS」にBearing社のAIデータ解析を採用する。KLが約20年にわたって収集してきた運航データと、Bearing社の最先端のAIによるデータ解析技術の融合によって、運航船の性能評価精度を向上し、安全で経済的な運航を行うことで環境負荷の低減を進めていく。
KLは天候や海流などさまざまな影響を受ける実海域において本船の運航性能を正確に評価することは、経済運航や環境保全の取り組みに重要であるとの認識から、19年末からBearing社とAIによるデータ解析技術の実証実験を行っており、今回、データ解析技術の採用に至ったとしている。
今後はAIデータ解析をもとに、船舶の運航性能を正確に把握して燃料消費削減や運航船の性能改善など、運航管理の高度化を図っていく。