商船三井(MOL)は、MOLマリンとMOLエンジニアリングを4月1日付けで合併させる。両社はともに1988年設立のMOLの完全子会社。
MOLマリンを存続会社とする吸収合併で、名称をMOLマリン&エンジニアリング株式会社として、代表者には稲岡俊一・現MOLマリン代表取締役社長が就任する。
新会社は6月末をめどに、東京都港区のMOL本社ビル内に移転する予定。
MOLマリン(資本金1億円、従業員数89名)は、海事関係コンサルティング、シミュレータを使った海上職員への訓練、海底ケーブル敷設船の運航管理などを主な事業としている。
一方、MOLエンジニアリング(同2000万円、従業員数23名)は舶用機器の点検整備、バラスト水処理装置やSOxスクラバーの既存船への搭載などの事業に関連するエンジニアリングに従事している。
MOLでは合併によりLNG発電や風力発電を含む海洋事業、あるいは船舶の自律運航などの分野においても、ハードとソフトの両面でサービスを差別化できる体制を目指すとしている。