ベルギーのAntwerp市とZeebrugge市は2月12日、Antwerp港とZeebrugge港の統合に合意し、基本協定に調印したと共同発表した。
新たな港名をPort of Antwerp-Brugesとして、今後1年をかけて一体運営に向けた統合作業を進めていく。
両港が統合されると単純合算で、コンテナ取扱量が年間1380万TEUとなるほか、ブレークバルク貨物や車両の取り扱いでも欧州最大規模の港となる。
両港は補完的な関係にあり、統合によるシナジー効果が大きいとされる。河川港のAntwerp港は欧州内陸への運河輸送の重要なゲートウエーであり、コンテナ貨物をはじめバルクや化学品の取り扱いが多い。
一方、外洋に面したZeebrugge港はコンテナの取扱量は多くないものの、RoRo貨物のほか完成車の取扱量は欧州でも最大規模で、またLNG(液化天然ガス)の重要な集積基地の役割を果たしている。