自動車船/RoRo船のWallenius Wilhelmsen(WW)はこのほど、コールドレイアップ(エンジンを完全に停止し、乗組員を全員下船させる係船)している残り3隻の自動車専用船を、ことしの11月にサービスに復帰させると発表した。
WWは昨年春から15隻をコールドレイアップしたが、ことし第1四半期(1〜3月)にそのうちの9隻を再稼働し、さらにことし6〜7月に3隻を復帰させる計画としている。今回、残りの3隻の係船解除により、全船隊がフル稼働することになる。
輸送需要の急回復に対し、自社船隊の輸送能力を短期用船を活用して補完していたが、係船の再稼働に伴い、短期用船を順次返船していく。
同社は「自動車船の荷動き回復/船腹需給タイト/用船料の上昇により、係船中の船舶を再稼働させることが、コスト競争力のある選択肢となった」と、係船隊の復帰の理由について説明している。