スエズ運河庁(SCA)は3月下旬に同運河で発生したコンテナ船Ever Given(2万TEU積み、写真)の座礁事故の賠償をめぐり、現地時間の4月13日に同船を差し押さえた。
Ever Givenは事故から6日後に離礁に成功したが、調査などのために運河内のグレートビター湖に停泊している。
SCAは船主である正栄汽船グループに総額9億1600万ドル(約997億円)を請求しており、この中には3億ドルのサルベージボーナスや、運河の評価の毀損に対する3億ドルの賠償などが含まれている。
同船の船主責任保険を引き受けているUK P&Iクラブでは、請求の大半が根拠に乏しいものであるにもかかわらず、船主とともにSCAに最大限配慮した補償額を提示したが合意に至らず、SCAが同船を差し押さえたことに失望しているとコメントした。
一方、運航船社のEvergreenは全関係者に、差し押さえ解除に向けた行動を要請している。また、搭載しているコンテナ貨物が、本船と別に扱われる可能性について調査するなど、荷主の損害が最小になるように、最大の努力をすることを表明している。
